コラム
骨盤の歪みとは言うけれど…
よく耳にしたりして、気になっていませんか?
「骨盤の歪み」
陰ヨガ生みの親、ポール・グリリー先生の講座を受けたとき、
「日本人は骨盤が歪む、歪むといつもいう。骨盤は歪まない!」
と、強めに言っていました。
骨盤が歪むって皆さん、どんな状態をイメージしますか?
このように上下に傾く?
いえいえ、こんなズレ方したらえらいことです。
左右の体側の長さが違うと、このような歪みというよりは、傾きは起こります。
今回は、骨にポイントを置いて説明します。
骨盤は、腸骨という骨が左右にあって、それを仙骨でつないでいるのです(簡単に言えばです)
その仙骨は腰の背骨の、腰椎(ようつい)ともつながっています。
この仙骨と腸骨と腰椎が連動しあって、股関節や背骨の動きを出しています。
この仙骨は、とーーーっても動きの小さい骨。数ミリとも言われています。この数ミリの動きが、身体を良くも悪くも変えてしまうのです。
そこで、「骨盤のゆがみ」に戻りますが、
おおもとの背骨の腰椎自体が傾かないと、こんなことにはならない。
じゃあどんな状態かというと、
左右の腸骨が、前か後ろに傾く。
ねじれる、ような感じです。
ルービックキューブを捻る、回る動作のような動き。
そんな骨盤、仙骨を調整することがヨガでもできます。
セツバンダアーサナ
骨盤、仙骨(尾てい骨の上)のあたりにヨガブロックをあてます。
脚を伸ばします。
ちょっと見にくいですが。
初めはキツイという方が多いです。
キツイはお腹や脚の付け根の筋肉が硬くで、伸びがしっかり出るから。
仙骨の動きが悪い、仙骨を覆っている筋膜が硬いと、脚が開くのです。
かなりの確率で、脚がみんな開いています…
このポーズを続けていくと、脚が閉じるようになります。
〜まとめ〜
骨盤は、上下には、ずれません。
ねじれるような状態になります。
仙骨周辺の筋膜を緩めほぐすことも効果的。
人間の身体ってほんとうに、精密に細かくできていますよね。
ほんと繊細です。数ミリの動きが全身に影響します。
ヨガは一見ダイナミックなことをしているようでもありますが、そのなかで細かい筋肉や骨を調整しながら動きます。
身体のメンテナンスとしてもいいです。
ヨガで身体を整えることからはじめませんか?